-love on the bike-
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朝の空気は正直です。
お盆が明けるのをまっていたかのように、
朝7時、会社に向かう自転車で、頬や二の腕にあたる風にかすかにつめたいものが混ざりはじめました。
秋の気配です。
明治記念館の手前で信号待ちをしながら、犬の真似をして風上に鼻を向けくんくんすると、
ひんやりと穏やかなひとなつっこい秋のにおいがします。
犬の湿った黒い鼻の頭をおもいだします。
堀辰雄の小説、「風立ちぬ」は次のような引用で始まります。
「風立ちぬ、いざ生きめやも」
原文はフランスの詩です。
「Le vent se lève, il faut tenter de vivre.(風が吹いた、生きてみなければならない)」
風が吹いたら桶屋がもうかるどころの騒ぎではありません。
なにしろ生きなければならないのです。
この詩を書いたのはポール・ヴァレリー。私の愛してやまないフランスの文芸家です。
ヴァレリーの詩はミルフィーユのような多層の意味を持つ言葉のつづれ織り、
限定されない意味が芳醇なイメージを作り出します。
そのことばは、気高く頭をもたげる神話の動物をほうふつとさせます。
日本で言うとだれでしょうか。西脇順三郎のギリシャの詩などにちかいでしょうか。
透明な宝石の朝、というたったひとつのことばが周りを静けさに導くような。
言葉はほりさげられなくてもいいのです。
突風が、はげしい風が私の本を開き、ページをめくってまた閉じます。
階段のような音楽が、さなかで運命の楽章から永遠の楽章へ移ります。
階段のような音楽が、さなかで運命の楽章から永遠の楽章へ移ります。
昨夜は知人が来たので早く帰社してご飯を作りました。
お客さんだとおもうと、ささみも電子レンジで下処理するのが気が引けてお鍋でゆでました。
ゆで汁でモロヘイヤのスープをつくって、ささみは生春巻き。
ダイエット中らしいので、それだけ。
ソースも無脂肪ヨーグルトで作りました。
感謝してもらえるかと思ったら、わたしのためにもなるものね、と言われました。
思わず笑ってしまいました。
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プロフィール
HN:
ONSA
年齢:
44
性別:
非公開
誕生日:
1980/07/11
職業:
会社員
自己紹介:
冬も緑の葉っぱがしげる、東京都内の街路樹のしたを走る通勤模様を中心に、
自転車に関するヨシナシゴトを書いています。
たまに無謀なロングライドを試みては返り討ちにあっています。
※ ↑ ココマデ自転車 ↑ ※
そのほか 、
・読書、音楽、映画、プラネタリウム
・絵や彫刻を見る。
・海とか河とかお寺にぶらっと行く。
・自然の中でしんとしていること。
・骨董やアンティーク家具。
・家具屋さん、雑貨屋さん、文房具やさんに行く。
・ごはんやお菓子を作ったり小さい編み物をしたりする。
・カフェを探す。
・道に迷う。
・なごなごする。
ことなどが好きなので、そういう話もできたらと思います。
自転車を愛するすべての人と、それからそのほかすべての皆さん、どうぞ仲良くしてください。
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