乗鞍でわかったこと（マウンテンヒルクライム2010）

乗鞍マウンテンヒルクライム2010にいってきました。

 

前日は自走で6時八王子につくはずが

胃痛でおきあがれず迎えに来ていただきました。

出発が遅れて渋滞も重なり、当日の試走はなし。9時就寝。

…のはずが寝つけず、おふとんの上を朝までイモ転がりしていました。

 

4時半におきました。

おにぎりを食べましたがもどし、栃の実のゆべしがなんとか収まりました。

レースは7時半スタート。

 

初めて走るコースでしたが、天候良く、気温もベストでした。

ロードレースとちがい、作戦もなくただただ走ってきました。

最初から最後までひとり旅だったのも大変よかったです。

誰とも争わず、自分のペースでいられたので。

 

なにより今回よかったのは、上りながら見つけた自分の感情でした。

ずっと無心でのぼっているとすぐ脇に絶景ひらけ、

頭の上はすこんと青空、目の前にはつねに高く、山の頂がそびえていて

ただただあのてっぺんに行きたい思いだけが残ります。

 

ひとりヤビツをのぼるときに似ているけれど、

もっと深くて真剣で、それだけで独立している感情です。

雲より高くのぼってくると、ますます上に行きたくなります。

あのてっぺんまで上ったら子どもごころが張りつめるんだろうなと憧れます。

 

4位入賞と結果も残せたことも、もちろん大変嬉しかったのですが

それとはべつに、

なんで走るんやろ、と今までたびたび私を通せんぼしていた問いに対して

ようやく斜め後ろから、その顔をちらっとのぞきこんだ気がしました。

私はけっこう、坂を登るのが好きなのかもしれません。

 

今回入賞できたのは、偶然が大きかったと思います。

知っているだけでも

ぐっちさん、にーのちゃん、もこちゃん、くろひめさんなど出ていらっしゃらなかったし

ちささんもお仕事で全然乗れてないと仰ってました。

またBクラスのほうがいっそうシビアなタイムでみなさん走られています。

まだまだ修行が足りません。

 

レース中、初めて楽しかったので

また、ロラロラしたりヤビツ行ったりして楽しく練習しようと思います。

JCRC修善寺と、レースどうしようかな、のこと

なんて無謀なんだろう。なんて素敵なんだろう。あなたが今でもわたしの手の届かないところにいて、これからぴかぴか光りだす。心が躍った。

 
 

これは私の好きな作家のひとり、絲山秋子の一節です。

JCRC修善寺はDNFでした。
応援してくださった皆さん、親切に救助してくださったおひとり、おひとり。
本当にありがとうございました。

前日夜、あいかわらずしんどくてもう見学だけにしようと思っていたところ

Kさんが落車で大腿骨骨折とききました。 

私はKさん、好きです。

1位以外は全員完走とのたまっては

よくペットボトルでお尻を叩かれてハッパをかけられますが

もういちど、10年前のなるしまを、と心身を砕いている方です。

明日はKさんの分まで走ろう、Kさんの代わりに勝ってお見舞いに行こうと思ったのでした。

 
 

出走者はいままで勝ったことない方が３人、あと知らない人ばかりでした。

でも15キロだから、いろいろ考えずに本気で走ろうと思ったのでした。

 

3時に起きて6時に八王子、そこから車で9時過ぎに修善寺につきました。

スタート後2位のまま最終周回にはいりましたが、

頭痛くて、ゴールライン割ったところでもどしてしまいました。

 

レースに戻りたかったのですが立てなかったです。

リオンさんと石井さんが走ってきて、本当に親切に水やぬれタオルを用意してくださり

日陰に連れて行って下さいました。

 

記憶がはっきりしないのですが、Kんどうさんや、何人かの方が水や氷をあててくださり

医務室へ移動しました。

先ほどまではくやしくて泣けていたのが

皆さんに申し訳ないのもくわわっていっそう泣けました。

 
 

Kんどうさんがずっとついてくださり、気にしなさんな、

寝なさいと言われ、寝て起きたらリオンさんがまた顔を出してくださり

Nさんもうすぐレースが終わるから、と教えてくださりました。

レースが終わったNさんが、自分もしんどいのに丁寧にケアしながら連れ帰ってくださいました。

 

 
 

熱中症も吐くのも初めてで、もうレース出たくない気持ちがものすごくありました。

骨折しているKさんから、どうだったとメールが来ていたので

正直に報告したところ、

いつもはやいやい言われるのに

「ポジティブに考えればいい経験だ。よく考えろ。なぜそうなったのか。練習も一緒」

と返信が来て、また泣けました。

 

夜は月がきれいでした。

最初にあげた絲山秋子が書いているのですが、

宇宙は光る星だけめだつけど、そのほとんどを構成するのは星と星の間に満ちているダークマターだそうです。

 

ナカメラさんとの約束で、レースはいちおう今年いっぱいだけとなっています。
手探りで、毎分毎秒、わたしは何かをさがしています。
見えないけれど充満しているエネルギー、すっきりとしたその闇にある、解明されていないなにかを、見たいのです。

成木のお豆腐屋さんとヒルクライム

15日は東京ヒルクライム成木ステージでした。

 

前日は例によって体調悪く、一日ベッドで甘いものを食べたりうなったりしてました。

夕方から病院にいきました。

 

 

当日はルビンさんに久しぶりにお目にかかれ、とてもうれしかったです。

もじゃさんのすね毛も元気でよかったです。

ますらおさん、いぬいさんに会えたのもうれしかった。
ナカメラさんも試験明け、練習時間がたりないとても頑張られてました。

はじめてＣＯＰＰＩさんにも会えたのですがなぜか緊張してしまい

ひとこともしゃべれませんでした。

 

レースは最後のウェーブでスタートしました。

オヤジアサレンのＫずいさんがお話ししてくださったので

緊張をあまり意識せずにすみ、とても助けられました。

つよい方なので、できるだけスタート後の平坦はついていこうと頑張りました。

 

おかげで3キロ手前まで力強く引いていただけたのですが

速すぎてどう頑張っても先頭交代できる余力がありませんでした。

交代の合図を何度かされたあと、振り返ってＫずいさんがびっくりされてたので

ダンシングで前に出ようとしたら

「いいですよ、後ろ入ってて」といってくださいました。

振り返ると男性ばかり一列棒状で

自分が引けないのに他の人に交代してあげて、とも言えないし

ここにいてはひきっぱなしのＫずいさんつぶれちゃうなあと思って

集団の最後にさがりました。

 

結果的には総合8位、年代別1位になれましたが

周りが見えてなかったな、もっとはやく気がつかないといけないなと思いました。

でも、たくさんの自転車仲間さんとお話しでき、よい一日だったと思います。

 

【おまけ】

立川から成木にむかう途中、新奥多摩街道の右がわに

お豆腐料理のお店があります。

シンプルでお手頃価格でおいしいです。

 

成木は自宅からだと60キロ、まあ、良い距離です。

朝出て練習した帰りに通りがかったらちょうどお昼時という

立地もよいと思います。

生わさび豆腐。お豆腐の中にもみずみずしいワサビがたくさん。










前菜。このほか抹茶塩や岩塩もあり、好きな味付けで
寄せ豆腐と豆乳を楽しめます。

富士ヒルクライムの結果と反省

腫れは残りますが痛みがひいたので富士ヒルクライムに行ってきました。

結果は15位。1時間33分くらいかと。

25キロ登り続けるのは初めてで、完走できるか不安でしたので、本当によかったです。

 

いくつか反省点もあります。

まず試走ができず初めてのコースで初めての距離だったこと。

完走できないのが怖くてイーブンペースの山岳サイクリングになってしまいました。

ゴール手前でやっと、踏まなきゃと思って、おひとりかわしたのですが、

終わってみれば完走したことの喜びと、

余力が残っている情けなさにちょっと板挟みでした。

 

体力もですが、気持ちそのものもレースになりきれませんでした。

実は前まえからの悩みです。

どうもこう、やるぞ、とか勝つぞ、とか、湧いてきません。

いっぱいいっぱいで誰かと競走しなければと思いエントリーしたTOJも

落車でDNSとなりました。

 

今回も、ぐっちやるびんさん、ちささんに抜かされながら

一緒に行きましょう、がんばって、と声をかけていただいて

すごくうれしかったのに、

いやあ、えへへ、といつものテンションで返してしまった自分、かっこ悪かったです。

もっとこう、しゃかりきになれへんのか自分、と思います。

 

せっかくレース会場に早く着いたのに

アップした後に眠たくなって、スタートラインのポールにもたれて爆睡してしまったのもよくなかった。

きよねえと、ぼっささんに、よく寝てたから起こさなかったよ、とあとでいわれて

ここでも、えへへ、でした。

 

でも、起こったことは起こったことです。

アタックしたり無理してついていってたら、たれちゃって結局同じ結果だったかもしれません。

 

よかったこともたくさんあります。

イーブンペースで走れたことそのもの。

また、完全な自己満ですがパレード区間をともにゅさんや

金子さん、るびんさんたちと走れたこと。感激。。。

 

それから、ぽーさんやがっちゅさん、ぐっちやみなさんに追い越されながら

がんばって、といってもらえたことも嬉しかった。

 

自分が悪いのですが、パンクも直せない、人の自転車で雨の中走るような人と

一緒のチームにいたくないです、と以前ひとから言われました。

それ以来レースをする方に対していつも負い目に思っていたので

今回のような大きな大会で知ってる人、知らない人、

みなさんとご一緒させていただき、ほんとに感謝です。

 

ちょっとゴール後、へこんでいましたが、ともにゅさんに

次は乗鞍、と励ましていただいてトン汁を飲んだように温まりました。

 

今回富士に出た皆さん、乗鞍で、つくばで、風張で？

もしよろしければ、また富士で、お会いしましょう。

表富士自転車競走の様子と私的なご報告（写真追加）

自転車関係の方が見てくださるこちらでご報告したいと思ったのですが、

最近彼氏さんができました。

なるしまで走る自転車乗りさんで、頼もしくて優しいひとです。

 

こんたら仕事バカで、自転車バカな自分に
呆れず一緒にいてくださるひとがいるとは思えませんでしたが

仕事の後、40キロこいで会いに行っても、

「自転車で来るとは」

と笑って頭をなでてくれます。

深夜に皇居を周回しすぎて心配かけないよう　頑張ろうと思います。

 

その彼氏さんを応援しに、表富士自転車競走に行ってきました。

バナナケーキを焼いていきました。

途中でおだんごを買ってもらいました。

 

富士は銀世界でした。

ゴール前1キロの、一番しんどい登りで待っていたら

そのしんどいところでアタックをかけていました。

2位になって、本人納得していませんでしたが

わたしは彼氏さんのお友達と一緒に大喜びでした。

自分の優勝よりよほど嬉しかったです。

 

1位のコオロギさんはエキスパートでも2位に入るタイムで、すごく強い人でした。

顔が、たいへんミポさんに似てました。

 

ルビンさんもいらっしゃいました。

若アユが泳ぐように上ってきてディーバだと騒がれていました。

入賞おめでとうございます！

自転車がいつになっても来ないのと、仰ってましたが

今のもとても素敵です。

次回もぜひ応援させてください。

 

そしてなんといってもおくもさんの優勝です。

さきほどの、しんどい登りのところを

やたらと力強くドリーマージャージのかたが上ってきます。

後から優勝ときいて、納得、というほど目立ってらっしゃいました。

走る様子もでしたが、表彰式にはいっそう感動しました。

表彰式。
 

一緒に台に立ったお嬢さんにメダルをかけてあげて

「パパかっこいい」と言われるのを見て

男性陣が、あれ、いいなあ、あんなおとんになりたい、と一様に言い合っていました。

 

みなさん大きなけがもなく、それぞれ走り切り、
空は広くて富士はきれいで、よい一日でした。