乗る理由

【励まし】

ロングライドの途中、朝のマクドナルドに寄りました。

レジのおばちゃんに、靴を見せてとせがまれました。

足裏を見せると、野球のスパイクと違うのね、と言われました。

いっぱい練習して早くテレビに出てね、と励まされました。

・・・テレビ？？

 

【尊敬】

信号待ちをしていたら後ろから

「チネリのスーパーコルサですね」

と声をかけられました。

振り向くと、どこかのお父さんと4歳くらいの息子さん。

はい、とお父さんに答えると名車じゃないですか、とほめてくださいました。

すると息子さんが、パパ物知りだとはしゃぎました。

その、息子さんのパパに向ける素直な視線をとてもうれしい思いでみたことでした。

 

 

どうして自転車好きなの、とよく聞かれます。楽しそうだけど、と。

楽しいです。

漠然としていますが、100％で生きることについて考えるようになりました。

毎日けっこう一生懸命なつもりだったけど、100％じゃなかったのかなと思います。

速くても遅くてもたのしいです。

一人で走ってもみんなで走っても楽しいです。
それから、もう一度会いたい人に、

自転車続けてる限りつながってるからと言われましたので、乗っていようと思います。

ヴィヨン・蔵自慢

「蔵」は好きな喫茶店の名前です。神田にあります。

付近には、この蔵のように時間を止めてくれる喫茶店がいくつかあります。

とりわけ蔵を好きになったのは、
はじめてきたとき、ウェッジウッドのアレキサンドラでマンデリンを淹れてくださったからです。

 

アレキサンドラ。

濃淡をつけたペールブルーとシルバーで

真珠のような質感にしあげてあります。

持ってないのですが、大好きなカップのひとつです。

 

寒い日の夕方、
マスターとお客さんがおしゃべりしているそばで私は本を読んでいました。

 

「僕はね、永平寺には行く季節を決めてるんですよ」

「僕はね、3年に一度海外に行くことにしてます。いえね、積み立てが3年だからなんですが」

 

中仕切りできちんと整理されたトランクのように

マスターの生活には長く生きてきたなかで自然と決まったルールがあります。

そして、ときに水際立ったことを仰います。

この日も、男が婚活という言葉を口に出すのは恥ずかしいもんです、と言っていました。

結婚相手を探すのは大事なことですけどね、と。

 

コンカツという言葉は便利です。
おひとりさま、と同じで重い内容を軽い表現にすることで人は受け入れやすくなります。

 

でもマスターのように、喫茶店で男一人でパフェなんて食べれるか、な時代を生きた世代には

コンカツが持つ軽さは、受け入れにくい感覚かもしれません。

そして、古き良き時代という言葉が好きな私もマスターの感受性に共感するところがあります。

 

帰り道、なるしまにお年賀を買って帰りました。

桜新町のヴィヨン。ここも好きなお店です。

http://www.villon.co.jp/baum.htm

洋ナシのバウムクーヘンにしました。

なるしまのサービスのこと

ビアンキのランドナーの嫁ぎ先がようやく決まりました。

私が自転車に乗るきっかけになったバイクです。

ちょうど一年まえに買ってから7月、ロードバイクにかえるまで8000キロ

乗らない日はありませんでした。

私の愛したダブルレバー、です。

 

乗らずにいると自転車がかわいそうで、あちこちお願いしたところ

会社の後輩がもらってくれるとのこと。

ところが、インターハイも経験がある、運動できる子なのですが乗った瞬間こけてしまいました。

歩道しか走れません、といいます。

前かごをつけたいとのことです。ハンドルがくねっていると握りづらいとも、いいます。

 

なるしまに、相談だ。

 

注１）なるしま（原宿店）はロードバイクが主体のお店です

注２）なるしまで買ったバイクではありません。今ビアンキは扱っていません。

 

どうにかしてください、お金はあんまりありません、と

スタッフさんにお預けしてから2週間、昨日引き取りに行きました。

 

ブルックスの黒サドルにNITTOのキャリア、赤ぽちのブレーキレバーをつけていた自転車からは

昭和の香りが消えて、たいへんなおしゃれバイクになっていました。

 

ハンドルはまっすぐになり、籐かごがついています。

白を基調にしたワイヤーやハンドル周りも粋です。

そのワイヤーもフレームにあたる部分にトリコロールカラーのビーズが通してあり、

前後のライトもデザイン性は高いけど派手すぎなくて。

買ったときからついていた、得体のしれないホイールも、

たまたま使わないものがあったのでと、中古ですがよいホイールを磨いてつけてくれていました。

 

自分が使っていた時、雑誌の特集で安藤忠雄の建築と一緒に載ったことがあるバイクですが

変身後はもう、安藤忠雄とかおよびじゃないです。

OZの広尾特集の表紙とか。。。ええ。

 

手袋なども込みで２万円でした。

年末年始を挟んで、よくこれだけの作業をしてくださいました。

 

しかもその後、夜に初めて乗るのは危ないからと、後輩が住む勝どきまで送ってくれました。

自分も入れて３人でナイトライドです。

前もってよくよくルートを選んでくださっていたようで、

暗すぎない道、車が多すぎない道を通りながら交通マナーを教えてくださいました。

 

また、六本木ヒルズや東京タワーなど、お正月のライトアップがされている

イルミネーションを見ながら走れるよう工夫してくださいました。

発売されたばかりの、ボトルホルダーにさせる音楽プレーヤーを持っていらっしゃって、

明るい曲をききながら走りました。

ヒルズの、光が下から上に流れ上がる幻想的なイルミネーションの中では

後輩と２人、感動してはしゃいでしまいました。

 

かわいい自転車、イルミネーションめぐり、道路の走り方と、

彼女が自転車を、サイクリングを楽しいと思ってくれるようにできる限りのことをしてくださいました。
自転車が好きな人がふえるといいよねと、それだけで。

だから私、なるしまが好きです。

エコとバイク

先日、E-koto Lifeというサークルに入れていただきました。

エコライフと自転車のコンセプト・サークルです。

せっかく入れていただいたのにそのコンセプトが分かっているのかいないのか、

相変わらず寝ても覚めてもじてんしゃじてんしゃと

３つか４つの子どもみたいに騒いでいましたので、

ちょっと落ち着いてエコについてかんがえてみました。

 

エコやロハスといった言葉は正直、おしゃれすぎて口にするのが気恥ずかしく避けていた言葉でした。

田舎者の自分にはまぶしすぎます。そのキラキラ具合ヴァンドーム青山のごとしです。

 

気後れする気持ちは変わりませんが、一生懸命考えてみました。

なんとなく、生活のなかで無理してるとこや不自然なとこをやめていけばエコになるんじゃないかなという気がします。

Breathe and get the breath of lifeです。

 

振り返って今まで、私の自転車の乗りかたはあまりエコではなかったように思います。

去年の夏など、一日に何度もコンビニを利用し

むだにおはぎを消費してゴミを増やし、むだにエネルギーを使って筋肉から運動熱をだし

８月の千葉をいっそう温暖化させてしまいました。むだむだ。

 

私にできることは何でしょうか。それは補給の改善。

エコな補給、ちょっと聞くとガソリンスタンドのキャッチフレーズですが

目指すイメージは『暮らしの手帳』です。

 

というわけで、最近自転車にはさつまいもをふかしていきます。

アツアツを背中のポッケに入れて出発すると

寒中たいへんよいホッカイロがわりになってくれます。

お芋はおいしい。おいしいお芋。

 

また、おからでSOYJOY的なバーを作るのも楽しいです。

好きなナッツを入れ、黄粉や抹茶を混ぜ、一度に３０本くらい焼きます。

 

でも一番好きなのは、ドゥマゴのクランベリのはいったカンパーニュです。

背中にいれるのはかなり無理がありますが。

 







 

 

 

・・・あれ。パン屋さんのパンじゃ話が元に戻ってしまいますね。落車てか、脱線。

エコへの道はパリ～ルーべ。

アランベールを落ちても落ちてもヴェロドローム目指して頑張ります。

run run run 【初ヤビツ】

飲みボケて寝過ごし、東急池上線で年を越してしまった山本です。

今年もよろしくお願いいたします。

 

元旦はひろちん邸にお邪魔しました。初詣も皆さんと行きました。

楽しかった。

実家の味噌味と違って、鶏肉やお野菜がたくさん入ったお醤油色のお雑煮でした。

おいしかった。

一家団欒での年越しというものを経験した覚えがあまりないので実家よりもお正月らしいひと時でした。

 

初走りは２日。はじめてのヤビツでした。

ますらおさんの練習に混ぜていただきました。

ご迷惑たくさんかけましたが、本当に楽しかったし勉強になりました。

時速でなくて仕事量（ワット、と仰っていたような）で自分がいまどれだけ頑張ってるかを見たり、

やっぱりちゃんと練習して速いひとはやることが違うんだなと感心。。。

 

初めての場所でペース配分がよくわからず、とりあえずガムシャラしてきました。

最中のあの、いきなり視界が開ける感じ。体が浮くようでした。

笹子みたいなゆるい上りが続くところもよかったです。

 

ようやく頂上に着いたときは立っていられませんでしたが

ずっとずっと登ってみたかった場所なのでもう嬉しいばかりでした。

がらにもなく記念撮影。

 




 

距離は１１キロとのことなので、これが普通に登れないと龍勢は出れへんなと思っています。

 

くだり始めてすぐの展望台。

目が覚めるような、キラキラ輝く大島にしばらくみとれていましたが

結局その景色の中にも自転車を置いてしまう自分でした。

 

私はのぼりたいのですが、この子はまっすぐ進みたがります。

平地を走る時などいつも、ペダルに足を乗せるだけですすむようです。

何とか一緒にヒルクライムをしたいので、やっぱりホイールを変えようかと思います。

 

さらにくだると、揚げたての香りが漂ってきそうな、いかにもおいしそうなドーナツ屋さんがありました。
おやつにしたかったのですが閉まっていたのだけが心残りです。

 

お正月の三ヶ日で今年の目標を達成してしまいました。
勝ち組になったような錯覚にまだおぼれています。

あと３６４日は好きなことをして過ごそうと思います。

 

・・・じゃなかった。
勉強がんばります。今年は（今年も？）恋と仕事は捨てます。
自転車はおいときます。