thanking bike

起きたら12時、サイクルモードはあきらめ、シャワーを浴びて会社へ。

夕方辞してから渋谷でロートレック展を見ました。

ティム　オブライエンの小説『JULY』を読んだばかりのタイミングで

たまたま開催されていることを知り、ロートレックへのオマージュのつもりで行きました。

 

半分以上見てから、ロートレックは好きではなかったことを思い出しました。

ひとり、ドゥマゴでカフェオレを飲みながら反省会をする羽目になります。

 

でも、久しぶりに絵と向き合うことができ、心に余裕ができたことを改めて実感。

少し前まで、なんの絵を見ても、どんな景色にふれても

どこかに別れた人の声や姿やにおいを見つけてしまうようで、辛かったのですが、そろそろ大丈夫みたい。

長かった。

ネガティブにならなくてすむというのは、本当に幸せなことです。
 
 

国連大学のそばのピエール・マルコリーニでマカロンをひとつ買い、食べながら表参道まで歩きます。

弟と待ち合わせ、VIRONのパンをお土産に渡します。

後輩と、弟の友達と6人でNOSで晩ごはん。

 

今日は、自転車乗らなかったな。

帰ると猫がすねていました。

すねた顔もかわいい。

時事にまつわるニュアンス

きれいごと好きな私の、きれいごとでは済まない時事ネタに対するパロールです。

 

【献金のこと】

 

この類の出来レースに対する是非は別として
秘書が責任をかぶるのはよく見ますが、
お母さんはだめ。別次元でナンセンスだし、醜悪です。

鳩山総理のお母さんの人となりは知りませんが、

お母さんというのは、マスコミのプレゼンの仕方も含め、

こういうふうに利用していい存在ではないと、個人的には思います。

 

【ボクシングで負けた人のこと】

サッカー／中山選手の移籍‐引退問題の時、

プロなら引き際を見極めるべき、という意見をよく目にした覚えがあります。

私は逆に、プロなら引き際は自分で決めてよいのでは、とその時思いました。

勝てるからプロ、勝てなくなったらプロじゃないとは一概に言えません。

誰かがお金を払いたいと思う価値がある間がプロです。

ヘンリク・ラーションというサッカー選手が好きです。

何度も引退宣言をしては、何度も戻ってきました。

本当に品のある選手でした。

 

【MIXIのアプリのこと】

いくつか入ってみましたが好きになれませんでした。

ネズミ講的な属性が非常に気になります。不愉快です。

いまは非アプリの立場（反ではない）をとっていますので

お誘いくださいました方、申し訳ありません。
失礼ながらこの場でお詫びします。

ふゆかいだぞう。




 

 

フレームとタイヤと、モチベーションのこと

修善寺と東京エンデューロが終わり、ダイエットの解放感で甘いもの食べ放題の日々です。

昨夜も、寝る前にドーナツを4個。神さまごめんなさい。

反省のためここに記す、でございます。

 

眠っていたビアンキのクロスバイクを会社の後輩にゆずるため、なるしまに行きました。

件のバイクに彼女が乗り、私はくんぷう君に乗り、

会社を上がってから店まで10キロ、漕ぎました。

初めてのドロップハンドルがあまりに衝撃だったようで、途中から二人で歩道を走りました。

 

お店の方と相談し、ハンドルは一文字、ペダルはフラット、前かごがつく、ことになったそうです。

ブレーキレバーに赤ぽちのついた昔のものを探して使うなど、可愛がっていたので

いちまつの寂しさを禁じえませんが、乗ってもらうほうが自転車も幸せなので、

一青窈のハナミズキばりに送り出します。

 

自分のほうは、速く走れるようフレームかホイールを新調したいと思います。

フレームならやっぱりクロモリでなく、今風のものになるのかと。

ウィリエールのミモザか、スコットのCR1がいいなと思います。

ミモザは乗ったことないのですがCR１はよかったです。

 

クロモリとはいえ、くんぷう君があまりに可愛いので、ホイールを変えたほうがいいかもしれません。

でもホイールは、自分の師匠が夜なべして組んでくださった大事なものです。

なやみます。

 

大事なのはそれでモチベーションが上がるかどうかだよ、となるしまの方に言われました。

たしかに、彼が組んでくださったホイールだ、と思って走っています。
今のものよりよいホイールは手組みじゃなくて完成品になると言われました。

キシリウム、手組みしてくれんかのー。
 

モチベーションと言えば、タイヤをPRO3　RACEからGP4000に変えました。

たいへん勧められたので試しにつけたのですが

見た目も可愛くないし好きじゃない人が使ってるのと同じだし、

乗り心地もPRO3よりもったりしてる感じがして

モチベーションがダダ下がりです。

1本5800円でしたが、自分で値段をつけるなら900円くらいです。

でも急勾配はとてもよく、PRO3みたいにつるん、と滑らず上れました。

2回目のレース（東京エンデューロ）

東京エンデューロに出てまいりました。

 

先日の修善寺以来、二度とレースは、とおびえていましたが、

棄権するとお誘いくださったペアの方に迷惑がかかると思い、

怪我しないことだけ考えてとりあえず参加しようと思った次第です。

補給は忘れるし待機中にサングラスなくすし、やっぱり迷惑かけてしまいましたが、よい思い出になりました。

 

会場は昭和記念公園です。
チーム名は「53T」。ムセウのギアから命名しました。

エンデューロは仲間と頑張れるところが楽しいです。

「いいですよ、次40分は粘るからゆっくり休んでてください」とか、かっこいいセリフが飛び交います。

バテバテで戻ると交代して出走する人から「携帯メール見てください」と言われ

見ると、ゼリーをかばんに入れときました、って書かれててうれし泣きしそうになったりします。

青春ですー。

楽しかった。

 

チームでのそういったやりとりのほかにも、

今回新しく入った自転車とエコ活動のサークル、E-koto lifeとの大変嬉しい時間もありました。

この日はじめてご挨拶したのですが、走っていたら沿道で声援してくださり

これが、なんともなんとも、心強いのでした。

走っている時も追い越される際に、

背中を叩いて「がんばって！」と言ってもらい、これもまた、とても元気が出ました。

嬉し恥ずかしで、ふふ、と笑いながらペダル・ファーモア、なのでした。

これからほんとに楽しみです。

 

背中を叩いて、といえば、恐怖が抜けて楽しく走れたのは最初の周回、

梅丹の招待選手、中島康晴選手とのやりとりのおかげでした。

びくびくしながら、左側ギリギリを一人旅をしていると集団に追い付かれました。

先頭をひっぱる中島選手に顔をのぞきこまれて、はーい、と呼びかけられました。

おこたの中でミカンを食べながらの会話みたいで、ここでも、ふふ、と笑ってしまいました。

 

一緒に走りませんか、と続けて言われました。

すんなり集団に入れてもらえ、後はもう楽しいばかりの旅になりました。

私でもトレインに入れるんだ、と自信がついてその後の周回は楽になりました。

終わってみたら2時間2分で15周（75キロ）。自分としてはめいっぱい走れたと思います。

 

中島選手を見ていると、私にしてくれたように色んな人を励ましたり

トナカイのかぶりものをして走っている人を「めだってますよー☆」とほめたり

同じ梅丹の選手に並走しながら「朝食べてないんだ」みたいな話を聞いてあげてたり

走りながらたくさんのことをしていました。

きっと自分のように、中島選手に励まされてこの日のレースが楽しいものになったヒト、たくさんいると思います。

あとで御礼を言うと、クロモリのかたですよね、と覚えていてくださり、少し話しました。

サインをもらいました。

スポーツ選手にサインをもらったのなんて、FCバルセロナのヘンリク・ラーション以来です。

大事にしようと思います。

 

そうそう、なるしまは1位から4位を独占でした。

家庭と仕事と両立されて、朝六時から練習して成績をあげられて、ほんとに尊敬。おめでとうございます。

帰りの多摩川の夕日は、はるか富士山を見はるかし、息をのむほど美しかったです。
高速道路の、てんてんと列なる明りが子供のころの塾の帰りに迎えの車から見た景色と同じで、せつなくなりました。

CIELO AZZURROに染まる

七夕さんに、たいへん素敵なお店にお連れいただきました。

三軒茶屋「CIELO」。イタリア語で「空」の意味です。

http://bar-cielo.com/

 

すずらん通りの喧騒にまぎれ、赤い扉をあけると20世紀初頭のイギリスが広がりました。

おそらくアールデコでしょうか、マホガニーの家具と赤い絨毯、

家具に溶け込むデザインの大きなスピーカーからいい音楽が流れるなか、

半襟を高く抜いて着こなす和装のような、風情も粋も感じられるカクテルと

目的と志向を持って探され、見つけられ、そろえられたウィスキーがあります。

 

特にカクテルは、全然わからない私も

ラ・フランスのダイキリだとか柚子のギムレットだとか、

黒板のメニューを眺めるだけで子供のように胸が高鳴りました。

迷いに迷って

ザクロのダイキリ、

メープルシロップ入りのホットウィスキー

バナナとモーツァルトのハーフフローズンなんとか

を頼みました。

寒い夜で、ロースツールでおいしいカクテルを飲みながらの会話は

暖炉のそばでくつろぐようにいつまでも続きました。

 

この日は三軒茶屋にお住まいの自転車乗りさんをご紹介いただき

これもまた大変うれしいことでした。

なるしまの会長さんが仰る通り、自転車は人の輪と和が広がります。

世代も性別も職業も越えるこのつながりは

いまの私の宝物のひとつです。