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-love on the bike-
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濃い眠りからさめると、深い青空が目に入ります。
毎朝、目がさめたら空をみたいので部屋のカーテンを薄手のものにしています。
 
佳節はまた重陽となりぬ、9月9日は菊の節句です。
今夜、月は清々としています。

「佳節はまた、重陽となりぬ
玉の枕、うすぎぬのとばり
身にしみとおる、夜半の涼しさ
 
夜の香 そでにとどまりぬ
さびしからずと 言わずもあらなむ」
 
 
もうひとつ、漢詩からご紹介します。

紅き蓮の香のなごり、涼やかなる秋に
かろき裳裾のうすぎぬほどき
ひとり揺られる舟のうえ
雲中より、誰が寄す錦書かと思いせば
雁の連なりて北より来る
月光、我が庵に満ちる

花おのずから漂々と散る
水おのずから滴り流る
おもいひとつに、あいおもい
しかしてむなしく愁いてわかれる
このおもい、けすすべもなく、のぞくすべもなく
よくよく愁いはきえることなく
かえっておもいは胸をつく

(べにはすの かおりがのこるあきとなりました
 くつろいで ひとりふねのうえにおります
 くもまに てがみのじのように かりがならんでとんでいくと
 にしのこうろうを つきがてらしはじめました
 
 はなびらが おとなくまいおちて
 みずはゆっくりながれていきます
 おもいはひとつなのにこうしてわかれているのですね
 どうしてもあなたのことをかんがえてしまいます
 あたまからけそうとすればかえっておもってしまうのです
                        新宮秀夫訳) 
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朝の空気は正直です。
お盆が明けるのをまっていたかのように、
朝7時、会社に向かう自転車で、頬や二の腕にあたる風にかすかにつめたいものが混ざりはじめました。
秋の気配です。
明治記念館の手前で信号待ちをしながら、犬の真似をして風上に鼻を向けくんくんすると、
ひんやりと穏やかなひとなつっこい秋のにおいがします。
犬の湿った黒い鼻の頭をおもいだします。
 
堀辰雄の小説、「風立ちぬ」は次のような引用で始まります。
「風立ちぬ、いざ生きめやも」

原文はフランスの詩です。 
Le vent se lève, il faut tenter de vivre.(風が吹いた、生きてみなければならない)」
 
風が吹いたら桶屋がもうかるどころの騒ぎではありません。
なにしろ生きなければならないのです。
この詩を書いたのはポール・ヴァレリー。私の愛してやまないフランスの文芸家です。
ヴァレリーの詩はミルフィーユのような多層の意味を持つ言葉のつづれ織り、
限定されない意味が芳醇なイメージを作り出します。
そのことばは、気高く頭をもたげる神話の動物をほうふつとさせます。
 
日本で言うとだれでしょうか。西脇順三郎のギリシャの詩などにちかいでしょうか。
透明な宝石の朝、というたったひとつのことばが周りを静けさに導くような。
言葉はほりさげられなくてもいいのです。
突風が、はげしい風が私の本を開き、ページをめくってまた閉じます。
階段のような音楽が、さなかで運命の楽章から永遠の楽章へ移ります。
 
昨夜は知人が来たので早く帰社してご飯を作りました。
お客さんだとおもうと、ささみも電子レンジで下処理するのが気が引けてお鍋でゆでました。
ゆで汁でモロヘイヤのスープをつくって、ささみは生春巻き。
ダイエット中らしいので、それだけ。
ソースも無脂肪ヨーグルトで作りました。
感謝してもらえるかと思ったら、わたしのためにもなるものね、と言われました。
思わず笑ってしまいました。
これは、以前私が大好きだった知人の、そのまたお友達から聞いた詩です。
彼は、お付き合いされていた女性から教えてもらったそうです。
2年たっても3年たっても、変わらず好きな詩です。
大事な人から大事な人へ伝わって私のところまできたこの詩は
読むと幸せになりますが、たくさん涙が出るのが困ります。
 
【わたしにふれてください】
もしわたしがあなたの赤ちゃんなら
どうぞ、わたしにふれてください
今までわたしが知らなかったやさしさをあなたからもらいたい
おふろにいれてください
おむつを替えてください
おっぱいをください
ぎゅっとだきしめてください
ほおにキスしてください
わたしの体をあたためてください
あなたのやさしさとあなたのくれる快楽が
わたしに安心と愛を伝えてくれるのです

もしわたしがあなたのこどもなら
どうぞ、わたしにふれてください
いやがるかもしれないし、拒否するかもしれないけど、
何度もそうしてください
わたしがどうしていやがるのかわかってほしいから
おやすみなさい、と抱きしめるあなたの腕が
私の夜を甘くしてくれる
昼間に見せてくれるあなたのやさしさが
あなたの感じる真実を伝えてくれる

もしわたしがあなたの思春期のこどもなら
どうぞ、わたしにふれてください
もう大きくなったんだから、なんていわないでください
あなたがわたしにふれるのをためらうなんて
思いたくはない
あなたのやさしい腕が必要です
あなたのおだやかな声を聞きたいのです
人生は困難なもの、とわかったいま、
わたしの中の小さなこどもがあなたを必要とするのです

もしわたしがあなたの友達なら
どうぞ、わたしにふれてください
あなたがだきしめてくれると、
わたしはあなたにとって大切な人だとわかるから
あなたのやさしさが、おちこんでいる私も、
かけがえのない存在であることを思い出させてくれるから
わたしにやすらぎをくれるあなたのありよう、
それだけがわたしが信じられるもの

もしわたしがあなたのセックスの相手ならどうぞ、わたしにふれてください
あなたは、情熱さえあれば、十分と思うかもしれない
でも、あなたの腕だけが、私の恐れをとかしてくれる
あなたのやさしくおだやかな指先をください
あなたにふれられて、わたしは愛されているということを
思い出すことができる
わたしはわたしなのだ、ということを
おもいだすことができる

もしわたしがあなたの大きくなった息子ならどうぞ、わたしにふれてください
わたしには、抱きしめるべきわたしの家族はもういるのだけれど
それでも、傷ついたときには、
おかあさんとおとうさんにだきしめてほしい
おとうさん、あなたといるとすべてがちがってみえる
わたしが、たいせつなわたし、であると
思い出すことができる

もしわたしがあなたの年老いた父親ならどうぞ、わたしにふれてください
あなたが小さかったときに
わたしがあなたにふれたと同じように
わたしの手をにぎり、わたしのそばにすわって、
わたしを力づけてください
わたしの疲れた体によりそい、あたためてください
わたしは随分しわくちゃになってしまったけれど、
あなたのやさしさに力づけられる

どうぞ、何もおそれないで
ただ、わたしにふれてください
先日書いたことのつづきです。
崇高さを目指すと人は画一的になる、というヴァレリーの文言を
私は安易に、芸術に内包される普遍性ととらえてしまいましたが、なんだかぜんぜん間違っていたように思います。

崇高さと切り離せない関係に、美という概念があります。
美には対称性、あるいは反復性という要素が含まれます。
一方芸術は、岡本太郎の
「芸術はきれいであってはならない」という手垢のつきかけたアフォリズムに代表されるように
根本的には崇高性や美と相容れない位置づけにあります。
現代人にとってレオナルドダヴィンチや、ラファエロがともするとキッチュな印象を与えるのはそのせいかもしれません。


クリスチャンの自分が言うのもどうかと思いますが、キリスト教はつねにたたかいつづけていなければあっという間にキッチュになってしまう運命にあります。
芸術も同じことです。キッチュ(様式?)になりたがる対象を
ひとつひとつ、空に飛ばすように昇華していかなければなりません。
その作業は非常に苦しく、つまりは非常に集中して行われており、それとともにつまりは常に新しいものと向き合い続ける作業となります。

20代最後の一日は、会社のパソコンを壊すことで始まりました。
私がふれた器械はすべて壊れる、と学生時代、さんざん言われていたジンクスを久しぶりに思い出しました。

私はあほなので、いつも、その時その時の自分の年齢が人生で一番よいと思っています
そして、誕生日は周りのひとにありがとうと言える日だとおもってます。
2年前とそんなに変わってないけれど、ここに記す、でございます。


 

久しぶりに会えたあなた、私のいちばん古いともだち。八重歯とえくぼのある笑顔は変わってないね。あなたといると楽しいよ。あなたといると嬉しいよ。来年の桜は一緒に見たいね。今までたくさん笑いあってきたこと、なかなか切れなくて深夜まではなした電話、全部思い出になってます。これからもよろしくね。出会ってくれてありがとう。

あなたは会うたび、好奇心とやる気を刺激してくれる。ちょっとクールでスーツが似合って、いつも、私もがんばらなくちゃって気持ちにさせてくれた。失敗しても何度もチャレンジする横顔、テキパキ仕事をかたづけちゃう後姿、みてました。いつか流行を作るような仕事人になってください。応援しています。

あなたは誰より優しい人。だから、誰より傷が多いんだね。私は、あなたのかげのつらさをもっとへらせるはずだった。あなたの鋭いところを、やわらかくしてあげられるはずだった。どんな言葉を重ねたらいいか、どんな灯りをともせばいいか、きっと、あと少しの信頼と希望が足りなかったんだと思う。どうか、あなたが好きなことをやり遂げられますように。いつか笑顔で会いたいです。

だいじょうぶだよ、できるよ。まっすぐな目をしてずっと、そういい続けてくれたあなた。不安定な私だけれど、あなたのあったかい気持ちとあったかい手を忘れません。これからも何度も、あなたにもらった言葉を呪文みたいに繰り返すと思います。だいじょうぶだよ、できるよ。って。自分を励ますために。それから、私がしてもらったように誰かを応援するために。

あなたは本当にかわいらしい。
いつも笑顔がまぶしいよ。
いるだけでみんなをハッピーにさせてくれる人。
自然に幸せが、あなたの周りには集まってくるようです。
先月の結婚式、きれいだった。
おめでとう。それから、ありがとう。

バランス、あなたをお見かけするたびその言葉が浮かびます。親しくなりたいな、と思いながら、この距離感がいいのかも、と勝手に納得したりもして。いつもたくさんの人に囲まれていて、ご主人とも仲よしで、お仕事もいっしょうけんめいで。ときどき、振り向いて手を差し伸べてくれるような気遣いをしてくださいます。
そんなとき、私はなぜか、いつもどぎまぎしてしまうのですが、届いてないかもしれないのですが、心から思っています。ありがとう。

あなたはわたしの憧れの人。日を追いかけてさくひまわりみたいに、私はあなたを尊敬しています。優しいということは強いことなんだと、あなたを見るたび思います。いつも私を包んでくれてありがとう。あなたのために、わたしができること、ありますか。やさしいあなたに、すこしでも恥じない人になりたいと思います。

あなたは本当に、大きな夢を持つ人。あなたに知り合えたことは、私にとって広い世界との出会いのようにも感じられました。
情熱と、才能と、努力のあなたは、必ず夢をかなえられるよ。応援しています。たくさん、ありがとうをいってくれるあなたに、私からも言いたいです。ありがとう。

ずっとそこにいてください。ただ、生きてください。あなたがいるだけで幸せです。声を立てず、泣くことになれないでください。あなたに愛されたようにあたしはひとを愛せるでしょうか。ありきたりの言葉だけど、あなたのことが大切です。出会ってくれてありがとう。

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性別:
非公開
誕生日:
1980/07/11
職業:
会社員
自己紹介:
冬も緑の葉っぱがしげる、東京都内の街路樹のしたを走る通勤模様を中心に、
自転車に関するヨシナシゴトを書いています。

たまに無謀なロングライドを試みては返り討ちにあっています。



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ことなどが好きなので、そういう話もできたらと思います。
自転車を愛するすべての人と、それからそのほかすべての皆さん、どうぞ仲良くしてください。
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