忍者ブログ
-love on the bike-
[171]  [170]  [169]  [168]  [167]  [166]  [165]  [164]  [163]  [162]  [161
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

書籍の電子データ化にたいして、危機感をうったえるおはなしです。
 
裁断サービスに対するやるせないきもち、
わたし以外にも
感じる方はいらっしゃるでしょうか。
それともこの気持ちは、個人的な懐古趣味に過ぎないでしょうか。
 
たとえば、今では考えられないほど丁寧に作りこまれた昭和10年代の書籍を
裁断して電子データ化する勇気は、私にはありません。
その書籍が今そこに、その形であるだけで
内容とは別に無形の価値がうまれているからです。
 
また、ひとから大切にしている本を借り、
ページの隅が少し折られていたり、
鉛筆でそっと書き込みがしてあったりするのを見て
あのひと、ここで感動したのね、と思いをはせることができなくなる。。。
これは、少しくさみしくはありませんか。
 201004211326000.jpg











こうした目に見えない価値と、感動は、
ゆらぎつづける現実のなかにしか存在しません。
毎日とおる道のはたに咲く草花に、ある日突然、世界を感じることがあるように
時々刻々と出会い続け、感じ続ける「ゆらぎ」、それがリアルの価値です。
 
この価値をふくめて再現できないかぎり、
電子書籍をはじめとするバーチャルの世界はどこまで行っても「再現」という
リアリティへの憧憬にすぎません。
そして「再現」である限り、ゆらぎつづけるリアリティを越えることはありません。
 
1e6196c7.jpeg





歴史とは繰り返されるものならば、今に似ている状況も、どこかで確かにあったはず。
たとえば絵画がリアリティを追求した時代。
たとえば写真が爆発的に広がった状況。
そう思えば、私の感じている不安とおぼつかなさも、少しは軽減されます。
10年前に叫ばれていた文学不要論もいつの間にか消えました。
必要なものならば残るはずと、信じたいです。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人だけにコメントする。)
無題
むかーし片思いしてた女の子に借りた本、線引いてあるところをたどるのは幸せな時間でした、、、いや、本はぜったい無くならない、って友人の大型書店店長さんが言ってましたよ。根拠は無いけどね、って焼酎のみながら。
kojima 2010/04/24(Sat)04:11:00 編集
無題
あとあと むかーし
遠距離になる友人に、大切にしてる本一冊貸して
返すから、と言われた思い出とかあります。
これが、データでぷぷいっとやり取りするのだったら
ちょっと違う気がしたりします。

ご友人、いいひとです。
ONSA 2010/04/26(Mon)15:45:20 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新CM
[11/05  ]
[10/13 琳Papa]
[09/12 ピクサー]
[09/10 ONSA]
[09/08 bossa]
最新TB
プロフィール
HN:
ONSA
年齢:
44
性別:
非公開
誕生日:
1980/07/11
職業:
会社員
自己紹介:
冬も緑の葉っぱがしげる、東京都内の街路樹のしたを走る通勤模様を中心に、
自転車に関するヨシナシゴトを書いています。

たまに無謀なロングライドを試みては返り討ちにあっています。



※ ↑ ココマデ自転車 ↑ ※

そのほか 、
・読書、音楽、映画、プラネタリウム
・絵や彫刻を見る。
・海とか河とかお寺にぶらっと行く。
・自然の中でしんとしていること。
・骨董やアンティーク家具。
・家具屋さん、雑貨屋さん、文房具やさんに行く。
・ごはんやお菓子を作ったり小さい編み物をしたりする。
・カフェを探す。
・道に迷う。
・なごなごする。


ことなどが好きなので、そういう話もできたらと思います。
自転車を愛するすべての人と、それからそのほかすべての皆さん、どうぞ仲良くしてください。
バーコード
ブログ内検索
P R
アクセス解析
アクセス解析

Copyright © unmotored All Rights Reserved.
Material & Template by Inori
忍者ブログ [PR]