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書籍の電子データ化にたいして、危機感をうったえるおはなしです。
 
裁断サービスに対するやるせないきもち、
わたし以外にも
感じる方はいらっしゃるでしょうか。
それともこの気持ちは、個人的な懐古趣味に過ぎないでしょうか。
 
たとえば、今では考えられないほど丁寧に作りこまれた昭和10年代の書籍を
裁断して電子データ化する勇気は、私にはありません。
その書籍が今そこに、その形であるだけで
内容とは別に無形の価値がうまれているからです。
 
また、ひとから大切にしている本を借り、
ページの隅が少し折られていたり、
鉛筆でそっと書き込みがしてあったりするのを見て
あのひと、ここで感動したのね、と思いをはせることができなくなる。。。
これは、少しくさみしくはありませんか。
 201004211326000.jpg











こうした目に見えない価値と、感動は、
ゆらぎつづける現実のなかにしか存在しません。
毎日とおる道のはたに咲く草花に、ある日突然、世界を感じることがあるように
時々刻々と出会い続け、感じ続ける「ゆらぎ」、それがリアルの価値です。
 
この価値をふくめて再現できないかぎり、
電子書籍をはじめとするバーチャルの世界はどこまで行っても「再現」という
リアリティへの憧憬にすぎません。
そして「再現」である限り、ゆらぎつづけるリアリティを越えることはありません。
 
1e6196c7.jpeg





歴史とは繰り返されるものならば、今に似ている状況も、どこかで確かにあったはず。
たとえば絵画がリアリティを追求した時代。
たとえば写真が爆発的に広がった状況。
そう思えば、私の感じている不安とおぼつかなさも、少しは軽減されます。
10年前に叫ばれていた文学不要論もいつの間にか消えました。
必要なものならば残るはずと、信じたいです。
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無題
むかーし片思いしてた女の子に借りた本、線引いてあるところをたどるのは幸せな時間でした、、、いや、本はぜったい無くならない、って友人の大型書店店長さんが言ってましたよ。根拠は無いけどね、って焼酎のみながら。
kojima 2010/04/24(Sat)04:11:00 編集
無題
あとあと むかーし
遠距離になる友人に、大切にしてる本一冊貸して
返すから、と言われた思い出とかあります。
これが、データでぷぷいっとやり取りするのだったら
ちょっと違う気がしたりします。

ご友人、いいひとです。
ONSA 2010/04/26(Mon)15:45:20 編集
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プロフィール
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ONSA
年齢:
43
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非公開
誕生日:
1980/07/11
職業:
会社員
自己紹介:
冬も緑の葉っぱがしげる、東京都内の街路樹のしたを走る通勤模様を中心に、
自転車に関するヨシナシゴトを書いています。

たまに無謀なロングライドを試みては返り討ちにあっています。



※ ↑ ココマデ自転車 ↑ ※

そのほか 、
・読書、音楽、映画、プラネタリウム
・絵や彫刻を見る。
・海とか河とかお寺にぶらっと行く。
・自然の中でしんとしていること。
・骨董やアンティーク家具。
・家具屋さん、雑貨屋さん、文房具やさんに行く。
・ごはんやお菓子を作ったり小さい編み物をしたりする。
・カフェを探す。
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・なごなごする。


ことなどが好きなので、そういう話もできたらと思います。
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